ジャガーXJ6L 1976年
1968年ジャガー社がブリティシュモーターホールディングスを経て一部国有企業のブリティシュレイランドに統合された年に大型サルーン420Gの後継車としてXJ6シリーズ1として販売されシリーズ2,3と1987年まで製造されその後をXJ40に引き継いだ。当時のイギリスは戦前の世界基軸通貨であったポンドは戦後1ポンド約1000円ととんでもない価格で超リッチな人でない限りMade in Englandなど高嶺の花、1972年変動為替相場に移行したが1976年当時まだまだイギリスの鼻息は荒く600円ぐらいはしていただろう。写真のジャガーは対米輸出向けの左ハンドル車でカリフォルニァ排ガス規制のため本国仕様車よりパワーは低いが4200ccのトルクは充分でジャガー独特のネコ足と表現されるしなやかなサスペンションと路面からの遮音は一級品で早く走らせようとすればそれなりの運転技術を要し、いい加減に扱えば牙をむく。まさにジャガーの名の通りドライバーは猛獣使いの心得が必要である。写真のXJ6LのLはロングホイールベース仕様で後席が広くVIP用作られ輸入されたのは殆どがXJ6でL仕様は日本ではかなり稀である。秋33から見ての通り今だワンオーナーで親子三世代に渡り大事にされ、聞くところによると初孫が誕生した年に購入されその孫も現在32歳。このジャガーを曾孫に受け継がせると聞き親子4代にかかわる世界でも稀にみる幸せな車である。(文・吉田章二)
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