
ジャガーが世界2次大戦後の1955年に発表したスモールサルーン、マーク1の発展型で1960年から写真のマーク2が1967年まで生産された。
エンジンも6シリンダー 2.4L、3.4L、3.8Lの3機種、ダイムラーを吸収後姉妹車としてダイムラー2.5V8が加わり4車種が販売される。いまでも世界中に多くのマニアがおり秋田にも数台現役で現存している。特に3.8Lモデルはニュージーランドでフルレストァされ1000万以上の価格で現在も販売されているが、それでも世界中でかなりの台数が販売されその人気の高さは40年の歳月を超えても車マニアにとって今なお1度は乗ってみたい車の1台に違いない。
ジャガー初のモノコック構造でボデーは全て曲線で構成され当時のイギリス工業力とそれを支える職人技は後世の自動車デザインに大きな影響を及ぼした。日本でもミツオカ自動車がニッサンマーチをベースに小さいながらマーク2そっくり製作しビュートのブランドで販売し成功をおさめている。
自動車会社の発展には輸出が欠かせずイギリスは左側通行のため日本と同じ右ハンドルだが、海1つ隔てたヨーロッパ大陸とアメリカは右側通行のために輸出車は左ハンドルにしなければならず、運転席と助手席は設計の段階で左右対称に作られハンドル、ペダル、速度計などを左に移せばすぐ左ハンドルの輸出用にすることができた。
内装もウッドとレザーがふんだんに使用され後席用の小さなテーブルなど格式ある馬車時代の伝統を伝えている。エンジンもアルミを多用しエンジン上部の見える所はアルミを研磨して鏡面仕上げをし、それらを固定するナットは1つ1つにクロムメッキが施され、排気マニホールドはホーロー加工されている。性能も当時としては1級品で 3.4L、3.8Lの車は数々の国内、国際自動車レースにエントリーして優秀な成績をおさめた。
(文・吉田章二)